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中山間地域の景観と観光について意見交換

中山間地域の景観と観光について意見交換

 農業を基本に新たな産業づくりを目指す伊那谷アグリイノベーション推進機構は2日、伊那市役所でシンポジウムを開き、中山間地域の景観と観光について意見を交わしました。 伊那谷アグリイノベーション推進機構は、信州大学農学部で行っている研究を活用し産学官が連携して新たな産業の創造を目指し活動しています。 発足以来8回目となったシンポジウムには関係機関や企業、一般など140人が参加しました。 午前中は、オーストリアのチロル州で長年、森林整備や砂防に携わったウイーン農科大学非常勤講師のイエルク・ホイマーダーさんが「チロルにおける農山村開発」と題して講演しました。 午後は、中山間地域の景観と観光をテーマにパネルディスカッションが行われ、白鳥孝伊那市長や農林水産省関東農政局次長の小林厚司さん、イエルク・ホイマーダーさんがパネリストを務めました。 景観や農業を活かし、世界から注目される観光地になったチロルについて、イエルク・ホイマーダーさんは「地域を元気にしていくためには、地域住民が主体となって行動することが大切」と成功例を話しました。 観光について白鳥市長は「今あるものを上手に使って他の地域と連携していくことが大事」と話しました。 また、景観については「伊那谷の景観を後世に残していかなければならない」と話し、外に発信していく必要性も述べました。 伊那谷アグリイノベーション推進機構の向山孝一機構長は「シンポジウムを開きながら、ひとつひとつ事例を作っていきたい」と話していました。

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