お陣屋まつり
飯島町
飯島町に代官の陣屋が置かれていたことに由来する町民挙げての祭り「第24回お陣屋まつり」が30日あった。田切の日方磐(ひかたいわ)神社の周りでは江戸時代の装束を身にまとっての代官行列があり、せみ時雨の降る中「えいほ、えいほ」の掛け声に合わせて、竹やぶや林の中の道を静々と進んだ。
境内では、神社に伝わる史実を基にパロディー風に仕上げた素人歴史劇が披露され、観客の大喝さいを浴びたほか、剣舞、お陣屋太鼓などがにぎやかに催され、集まった家族連れの歓声が境内に響いていた。
飯島駅前の広小路でも、高坂宗昭町長が代官に扮(ふん)した代官行列があり、沿道の見物人から「よっ、悪代官!」の声が掛かった。駅前広場では獅子舞いが奉納され、特設ステージでは鼓友、龍真、鼓楽の3グループが次々に太鼓の演奏を披露した。
広小路では、お陣屋音頭に合わせて数々の連が踊りを繰り広げ、子どもみこしが威勢よく練り歩くなど活気があふれた。すっかり暗くなったころ煙火の打ち上げも始まり、夜空に次々に咲く花火と揺れる提灯(ちょうちん)みこしの明かりが通りを赤く染め、祭りのにぎわいは最高潮に達した。