寒さを利用し寒天づくり
冬の風物詩、寒天づくり。 伊那市では、冬の寒さを利用した天然の寒天づくりが始まっています。 伊那市東春近で寒天づくりを行っているのは15年前に富士見町から移ってきた小笠原商店です。 寒天は、原料の天草をトコロテン状にしたものを冷凍乾燥させてつくります。 寒さが厳しくなるこの時期から毎年作業が行われています。 創業から100年余りの小笠原商店では、寒暖の差を利用した、昔ながらの方法を守っています。 厳しい寒さに晒し自然の中でじっくりと乾燥させる手間ひまをかけたこの製法により食感や風味が増すということです。 小笠原商店の倉庫には所狭しと、天草が置かれています。 全国各地からよりすぐりの天草を取り寄せているということです。 寒天を外に並べる作業は早朝、太陽が昇る前から始まります。 干すときは太陽の光が多くあたるよう寒天の角度を変えて水分を完全に抜くようにします。 全面に光があたるよう独自で作った道具に乗せ向きを変えて干します。 出来上がった寒天は関東や関西の高級菓子店に出荷するということです この天然の寒天づくりは来年3月いっぱいまで行われることになっています。