伊那谷の林業を考える研究会 シカ肉の活用について発表
諏訪や上下伊那の地方事務所、南信森林管理署などでつくる「伊那谷の林業を考える研究会」の研究発表会が16日、南箕輪村の信州大学農学部で開かれました。 会場には、林業関係者や一般などおよそ90人が訪れました。 近年、野生獣による森林被害の発生が多いことから今年は「捕獲したニホンジカの活用について」をテーマに、4団体が発表しました。 信州大学農学部森林科学科4年生の河野卓朗さんは、県内のジビエ生産施設と流通の現状について発表しました。 河野さんは県内9の食品生産施設で聞き取り調査を行いました。 猟師が解体を兼ねて行っている小規模生産の施設も多く、河野さんは「シカ肉の利用度を高める為には、施設数を増やす必要があり、販路の確保が課題」と話しました。 また、会場ではシカなどの動物の皮を使った製品の展示も開かれ、靴や小物などが並んでいました。