図書館知って親しんで
「としょかんまつり」開館20年も振り返る
高遠町図書館で3日、「としょかんまつり」が始まった。今年で開館20周年を迎え、歴史をたどる「20年のあゆみ展」、体験講座、古本・雑誌市などを繰り広げている。4日まで。
恒例の古本・雑誌市では、図書館や町民から寄せられた廃棄図書約500冊を無料配布している。教養書や文学書、雑誌などさまざまで、子どもからお年寄りまで、人気のコーナーとなっている。
「20年のあゆみ展」では、図書館の年間の利用状況や行事、所蔵している古文書の紹介などが記され、毎年発行している「図書館だより」や、これまでの図書館での出来事を写した写真などを並べている。
「押し花教室」と、年賀状に描く「つぶやき画講座」もあった。押し花教室は約10人が参加し、来年の干支(えと)にちなんで犬の写真に、ムラサキハナナやビオラ、ロベリアなどの押し花を飾り付けたしおりを作った。
4日午前10時30分からは「心を育てる絵本講座」がある。北原こどもクリニック(伊那市)の北原文徳院長が「お父さんにも伝えたい絵本の魅力」と題し、絵本の楽しみ方などについて語る。
絵本の複製原画展、本を借りた人に手作りのコースターも贈っている。
鈴木岬館長は「20年間やってこれたのも町民の協力があったからこそ。感謝を込めてやらせてもらっている。まつりを通してさらに図書館に親しみをもってもらいたい」と話している。