羽広の獅子舞 雌雄舞い合わせ
みはらしファームせいの神でも
400年の歴史がある伊那市羽広の獅子舞の舞合わせが18日朝、地元仲仙寺本堂で行われました。 羽広の獅子舞は、1613年慶長18年に仲仙寺の再興を祝って舞ったのが起源とされていて、2013年に400年祭を行っています。 2005年には、伊那市の無形民俗文化財に指定されています。 1月15日の小正月にもっとも近い休日に行われていて、地区内の無病息災・五穀豊穣を祈願します。 18日は午前7時ちょうどに舞合わせが始まりました。 地域の人やアマチュアカメラマンなど50人が本堂を取り囲み、さかんにシャッターを切っていました。 口を閉じて勇壮な雄獅子と口を開いて静粛な雌獅子の舞いは、「阿吽の舞」と呼ばれています。 眠っていた獅子が目覚めるようにゆったりと舞う「肇国の舞」、刀で悪魔を左右に切り裂くように舞う「剣の舞」など5つの舞いで構成されています。 獅子頭をつとめる人は、一生に一度きりの晴れ舞台で、若手が一人前の舞手となる大きなステップになっています。 5つの舞いが終わる午前7時20分頃、仲仙寺本堂に朝日が差し込みはじめました。 仲仙寺本堂での舞合わせを終えると、雄雌は北と南に別れて集落内の家庭を舞い歩く戸毎舞が行われました。 そして、昼頃には、せいの神が行われるみはらしファームで再び阿吽の舞を披露しました。 雌雄2頭の舞合わせは、仲仙寺以外ではふつう見られませんが、今回は、みはらしファーム15周年の記念で特別に行われました。