水循環授業で伝兵衛井筋見学
井筋の歴史や利活用学ぶ
上伊那農業高校の生徒は19日米作りや発電に利用されている伊那市富県の伝兵衛井筋を見学し水循環について理解を深めました。 水循環の授業は環境保全や農業発展など水の有効活用に関する知識を得るために行われているものです。 生産環境科2年、およそ20人が伊那市富県の伝兵衛井筋の歴史や利活用について学びました。 話をしたのは井筋を管理している伊那市春富土地改良区理事長の織井秀夫さんです。 井筋は稲作に欠かせない水を引くために作られた用水路で江戸時代に完成しました。 織井さんは「長い年月をかけ数々の難工事の末に完成したもの。当時の人の苦労を知ってもらいたい。」と話していました。 また再生可能エネルギーとして井筋から流れ落ちる水を使った発電事業についても説明がありました。 事業は用水路の落差を利用して小水力発電所を建設するもので事業費はおよそ3億8千万円となっています。 落差は22・7メートルで発電所は平成29年に完成を予定しています。 生徒らは「水は人の知恵で農業や発電など様々なことに役立てられていることがわかった。」と話し水循環について理解を深めていました。