清流にそばの実 寒ざらし
20日は二十四節気の一つ大寒です。寒さが最も厳しくなるころとされています。 大寒に合わせ高遠そば組合は20日、伊那市長谷市野瀬の粟沢川に寒ざらしそばの実を入れました。 寒ざらしそばは、江戸時代、高遠藩が将軍に献上していたとされています。 地域おこしにつなげようと3年前に復活させ去年、試験的に高遠町のそば店で寒ざらしそばを提供しました。 今年は本格的に販売しようと去年の2倍となる、およそ90キロのそばの実が用意されました。 20日は、そば組合のメンバーと去年初めて寒ざらしそばを提供した店主2人が作業を行いました。 粟沢川の水温は1度。 そばの実が入れられたネットがゼロ磁場を源流とする清流に投げ入れられました。 米やそばを寒中の水と風に晒すと風味や保存性が高められると言われています。 組合によりますとそばの実を冷たい水につけることで渋みなどのアクが抜け甘みが増すということです。 また食感は、普通のそばと比べ、モチモチ感が強くなるということです。 川に入れられたそばの実は立春の2月4日に引き上げられ天日干しされます。 高遠そば組合では6月頃、高遠町のそば店でおよそ600食を販売する予定です。