学童疎開から平和見つめなおす
今年は終戦から70年の節目を迎えます。 戦時中、東京から上伊那に学童疎開した子供達の暮らしについて見つめなおす催しが25日箕輪町の地域交流センターで開かれました。 これは、戦後70年の節目を迎え改めて平和について考えようと箕輪町郷土博物館が企画したものです。 講師は、町文化財審議委員の唐澤敏さんがつとめました。 講演では、昭和20年3月から11月まで北小河内の無量寺に疎開していた平野鍾さんの当時の日記や、テレビ番組のDVDが紹介されました。 唐澤さんによりますと、昭和19年8月から昭和20年11月までの間、上伊那の寺院にはおよそ2000人あまりの児童が学童疎開していたという事です。 昭和20年3月10日の東京大空襲以降、政府は疎開の方針を更に強く進めました。疎開先での食事は野菜が中心で、タンパク質は週1回の缶詰か、魚を粉のふりかけしか無い状況だったという事です。 郷土博物館では、今後も地域の資料を題材に、平和について考える催しの開催を予定しています。