「すんき給食」で木曽地域を支援
去年、御嶽山の噴火や豪雨による土石流の発生など自然災害に見舞われた木曽地域を応援しようと、伊那市の高遠中学校で「すんき漬け」を使ったメニューが給食に出されました。 給食に出されたのは、大根や豆腐などが入った味噌汁にすんき漬けを入れた、「すんき汁(じる)」です。 伊那市と南箕輪村の小中学校の栄養士で作る委員会は、すんきの消費を拡大する事で、御嶽山の噴火など自然災害に見舞われた木曽地域をを支援しようと、初めて給食のメニューに取り入れました。 生徒達の多くは、すんきを食べるのが初めてで「すっぱい」、「不思議な味」と話しながら、笑顔で食べていました。 すんき漬けは木曽地域に保存食として古くから伝わる漬物です。 カブの葉を、乳酸菌で発酵させたもので、塩を使っていないのが特徴です。 高遠中学校栄養士の太田浩美さんは「食事は好きなものを選びがち、食べる事で被災地の支援につながる事を知ってもらえれば」と話していました。 3月までに伊那市と南箕輪村の全ての小中学校ですんきを使ったメニューが出される予定です。