西春近住民と信大生が災害について考える
平成18年豪雨で被害を受けた、伊那市の西春近の住民は29日、信州大学の学生と災害について考える、里山セミナーを開きました。 セミナーは、平成18年7月の豪雨災害を教訓に、自然災害から地域を守ろうと、西春近自治協議会が開いたものです。 セミナーは、南箕輪村の信州大学農学部内の、ゆりの木で開かれ、西春近地区の代表者と、信大生、あわせておよそ40人が参加しました。 セミナーは、豪雨災害のあった翌年から毎年開かれていて、土砂災害を防ぐための里山づくりや、防災についての対策などを考える機会にしています。 この日は、地区別にグループ分けされ、自分たちの住む地区の、危険箇所や、避難場所などについて話し合いました。 セミナーでは、信大生が事前に防災マップに従い、第三者からの視線で各地区を歩いて気づいた、問題点や避難経路などを報告していました。 地区の代表者からは、「土砂災害にはむいていない場所や耐震化されていない建物が避難場所になっている」などの指摘が出されていました。 信州大学農学部森林科学科の内川義行助教は、「地域で防災意識を持つことは非常に嬉しい。住民の皆さんも、防災マップを片手に実際に歩いて確かめて欲しい」と話していました。