高遠引持伝統の大数珠回し
五穀豊穣や無病息災を願う伝統行事、大数珠回しが8日、伊那市高遠町の引持生活改善センターで行われました。 大数珠回しは、伊那市高遠町上山田の引持集落に江戸時代から受け継がれている伝統行事で、地域の伝統を後世に受け継ごうと、引持常会が毎年行っているものです。 この日は、引持の34戸から35人が集まり五穀豊穣、無病息災などを祈願しました。 数珠は、長さ17メートル、玉の数は852個で、なかに一つ大きな玉があります。 集まった人たちは、輪になって座り、数珠を左に回しながら、南無阿弥陀仏と唱えていました。 数珠の中の大きな玉が自分の所へ回ってくると、頭を下げて願い事をしていました。 引持常会では、「これからも地域の行事を大切にして、伝えていきたい」と話していました。