3.11体験を宮田村の唐木さん語る
市地区・地域社協研修会
伊那市の地区・地域社協の役員を対象にした研修会が、19日開かれ、福島県いわき市で東日本大震災を経験した宮田村の唐木 義則さんが講演しました。 この日は、伊那市のいなっせで研修会が開かれ、伊那市内の地区・地域社協の役員が参加しました。 伊那市社会福祉協議会では、去年の豪雪や、南木曽町の土砂災害、御嶽山の噴火など、いつどこで大規模災害が起こってもおかしくないとして、助け合いの地域づくりにつなげようと、研修会を開きました。 講演したのは宮田村教育委員会で療育相談員を務める唐木義則さんです。 唐木さんは、福島県の中学校・高校の教員を経て平成21年から、いわき市の私立学校、東日本国際大学付属昌平中学・高校の校長に着任。平成23年3月11日は、学校内で震災に遭いました。 被災後、住まいが避難指示区域に指定され、出身地の宮田村に戻りました。 唐木さんは、自身が撮影した写真や動画を用いて、被災直後や、一時帰宅した際の様子などを説明しました。 また、被災後に昌平高校の生徒が書いた2つの詩を紹介しました。 唐木さんは、「子どもたちは自分にできることをする大切さを感じ取って生きていこうとしています。でも、心の傷は簡単にいえることはありません」と話していました。