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伊那市の古い地名 調査報告

伊那市の古い地名 調査報告

 伊那市が進めている古い地名の調査の報告が、24日に行われ、代表グループが、昔の文献や聞き取り調査をもとにまとめた小字名や地名の由来などについて報告しました。  この日は、伊那市役所で報告会が開かれ、美篶と手良、西春近、富県の4地区の調査グループが報告を行いました。  調査は、古い地名を調べることで地域の歴史や先人たちの暮らしを後世に残していこうと伊那市が進めているものです。  このうち、美篶青島地区では、堀内幸人グループ長が報告を行いました。  堀内さんは、青島の橋爪剛健さん宅から見つかった古文書などから、「青島は江戸時代初期、寛永18年に甚左衛門という人物が田んぼを起こした事が起源」としています。  江戸時代の宗門人別帳によると、青島の40戸あまりの集落で、洞泉寺、建福寺、蓮華寺など5つ以上の旦那寺が確認されたことから、他の地区から百姓を行うために移住してきたことが推測できるということです。  青島の地名の由来については、青二才や新参者などの意味を持つ「青」と、水の豊富な水田地帯を意味する「島」でできたと考えられるとしています。  伊那市ではこれまでに、西箕輪、東春近など6地区で調査結果がまとめられたとし、来年度の調査は、伊那地区と高遠、長谷地区などで行うとしています。

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