ハンター対象シカ解体講習会
先月開設の手良の野生肉処理施設で
先月、伊那市手良に、シカやイノシシなどの野生動物の肉処理施設が開設したことをうけて、伊那市伊那猟友会は会員を対象にしたシカの解体講習会を、12日開きました。 12日は、シカ4頭が用意されました。 伊那市伊那地区の猟友会の会員のうち40人ほどが参加して解体を学びました。 猟友会員は、自己流の方法で解体を行う人が多いことから、手順を学んでもらおうということと、施設のお披露目もかねて、今回、講習会を開きました。 講習会では、野生動物の解体処理施設、伊那ジビエ手良を運営している登内 里見さんと、弟の耕治さんが、解体を行いました。 二人は解説を加えながら、解体を進めていました。 この施設は、シカやイノシシなどを、衛生的に処理し、料理などに使える肉の流通を増やそうというものです。 野生肉の処理施設は、上伊那では4番目、伊那市内では初めて設置されました。 農林業に深刻な被害を与えているニホンジカやイノシシを食材として活用する取り組みとして期待されています。 県によると、昨年度、県内でおよそ4万頭のニホンジカが捕獲されましたが、食用として活用されたものは、5%に満たないということです。 登内さんは、手際よくシカの血を抜き、皮をはぎ、ブロック肉に分けていきました。 伊那猟友会には、150人ほど会員がいて、今後も、年2回ほどこうした講習会を開いていきたいとしています。 捕獲したシカは、条件を満たすものであれば、この施設で受け入れていて、猟友会員の収入にもつながるということです。