ウォームビズ 衣料店に「コーナー」豊富な品ぞろえ
売れ行きまずまず
環境省が推進する秋冬のビジネススタイル「ウォームビズ」。伊那市内の衣料店には「ウォームビズコーナー」が設けられ、例年に比べて豊富な品がそろっている。売れ行きは「まずまず」のようで、春先まで着ることができるベストなど今後に期待感を持つ。
ベルシャイン伊那店は、10月初旬から販売フロアにコーナーを設置し、売り上げも例年より伸び「1・2縲・倍の手ごたえ」があるという。
ウール素材のベスト(男性)、保温性やファッション性が高い、カシミヤのハイネックセーター(女性)など定番の人気商品をコーナーに陳列。各サイズ、各色をとりそろえ、商品を切らすことなく並べたことで、ウォームビズに関心のある人の購入意欲をそそり、売り上げにつなげている。
「ウォームビズなのでベストが欲しい」「スーツに合うベストを探しているのだが」など、40代後半の男性客の反応が多い。また、クールビズのノータイスタイルの影響もあり、スカーフを首元に巻く「アスコットタイ」の問い合わせも増えている。
紳士服「アオキ」伊那ナイスロード店では上着、ベスト、カーディガン、保温機能性素材の下着、首元を保温するウールのネクタイなどを1カ所に集めた。ミドル丈の下着は、新たに入荷。
「ウォームビズで」と来店する男性客は多くないものの、来店者に対してベストを勧める機会が増えた。昨年に比べ、全店で1・5倍ほど伸びているのではないかという。オレンジやイエローなどパステル系も並ぶが、服に合わせやすい黒やグレーなどベーシックなものが人気。
商品だけでなく、色の合わせ方など着こなしも提案している。
室内温度18度で暖房を入れる伊那市役所では「ひざかけを厚めのものにした」「足首を温めるレッグウォーマーをつけている」と工夫している職員もいる。