無投票当選から一夜明けて
県議選伊那市区の2氏に聞く
任期満了にともない、きのう告示された県議会議員選挙の伊那市区は現職の向山公人さんと新人の酒井茂さんが無投票当選を果たしました。 一夜明けた4日、2人に今の心境や今後の抱負などについて聞きました。
向山氏「選挙区の飛び地解消を」
自民党現職の向山さんは現在72歳。5期目の当選を果たしました。 今朝、向山さんの携帯電話には次々と当選を祝う電話がかかっていました。 5選を果たした向山さんは、伊那市中央の選挙事務所で記者会見に臨み、一夜明けた心境について話をしました。 向山さんは「姿の見えない選挙で逆に戸惑いを感じる部分が沢山あった」と無投票での当選について話しました。 5期目の位置づけについては「自分で取り組んできた中の道半ばの事業があったりその時の状況の中で新たに道筋をつけておかなければならない課題がでてきたりするので、何期でいいとか、数字の上で区切りをつけるのは難しい」と話しました。 議会改革については「上伊那を見ても北部と宮田がとんで、飯島中川というように選挙区が飛び地になっている。このあたりを見直していかなければならない。一人区がいくらかでも減って複数区にしていくことのほうが、幅広い意見を吸収できる。選挙区の見直しに合わせて定数を考えていくことは避けては通れない」と答えました。
酒井氏「地域の声を県政に」
前の伊那市副市長で無所属新人の酒井茂さんは現在62歳。 今回の県議選で無投票で初当選を果たしました。 4日は伊那市上新田の選挙事務所で新聞に目を通したり当選祝いに訪れた人たちの対応をしていました。 初当選を果たした酒井さんは記者会見に臨み今後の活動などについて話をしました。 酒井さんは「当選できたということで非常に感激しているというのが率直な気持ちです。」と話していました。 阿部知事に対する姿勢については「知事の支援隊という形ではちょっとおかしいのかなと思う。やはり対等の形でチェック機能を果たし提言活動を行っていくというのが議会の立場ですからそういう姿勢が非常に大事かなと思います。」と話していました。 また地域の声をどのように県へ届けるかとの質問には「一番重要なことは常にこちらの方から県政の情報提供しながら意見を聞く場をつくることだと思います。集会だとか各種団体との意見交換であるとかそういうものをやはりできるだけ多くしてその場で意見を吸収してその皆さんと一緒に行動していく。 市町村長と県議が行動するだけではだめで県議と市町村長、経済界と住民。 この皆さんが一緒になって声をあげていくということにやはりリーダー役をやっていくことが必要だと思う。」と答えました。 県議選伊那市区で当選した2人には14日に伊那合同庁舎で当選証書が付与され任期は30日からの4年間となっています。