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経営とまちづくりを考える

伊那JCがフォーラム

伊那青年会議所(織井常昭理事長)=以下「伊那JC」=は18日、県伊那文化会館で「すばらしい経営の追求とまちづくりを考える集い」を開催した。
織井理事長は「JCが力を入れるまちづくりの根幹には会社の経営の改善が据えられるべきで、そのために自らの経営者としての資質の向上を目指したい」とあいさつ。会員や一般参加者約400人が集まった。
第一基調講演の岡本正耿氏(マーケティングプロモーションセンター代表取締役)は「地域における企業の役割とは何か」と題して、「私は誰か」「何をしようとしているか」という「実存的問いかけ」を根幹にし、「社会にどう働きかけるかという主体的姿勢を保って行政や事業を考える事が重要」と強調。行政は舵取りに専念し、事業の運営は受益者に任せ、独占や差別を防止する健全な競争を創造する事が必要窶狽ネどと訴えた。
第二基調講演は北川正恭氏(早稲田大学大学院教授)の「生活者起点の地域経営とは」。前三重県知事として取り組んだ行政改革の経験を踏まえて、「自らが問題点に気付き反省して変えて行く文化=『自責文化』を徹底すれば、地域も企業の大きな変革も可能」などと話した。
講演の後、塚越寛氏(伊那食品工業会長)と織井常昭理事長をが加わったパネルディスカッションがあり、「利益とは、本来、社員の生活が豊かになることを通じて地域が豊かになるための手段のはず。この手段を目的と履き違えて、そればかりを追い求めることから社会のゆがみが始まる」(塚越会長)などと、活発に意見を交換した。

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