垣内氏・小林氏 激戦制する
県議選上伊那郡区
任期満了にともなう県議会議員選挙の投票が12日行われ、定数2の上伊那郡区は垣内基良さんと小林伸陽さんが激戦を制しました。
垣内基良氏 4期目当選
現職で自民党の垣内さんは現在65歳。 12,143票を獲得して4期目の当選を果たしました。 垣内さんは選挙戦を振り返り「よく勝ったなと思う。自信はあったがなかなか票が伸びないので厳しい選挙だったなということを感じていた。上伊那北部に 7割の近くの票があるわけですけれども同じ町から2人2人ということで厳しい選挙になることは最初から承知していた。 どなたが立候補されても当然いいわけでありましてそれに対してお互いに一生懸命がんばろうということです。トップであろうが1票差であろうが勝てばいいんですよ。」と話しました。 県政については「県が抱える課題は中長期でいけば人口減少問題ということでありますから、それに対して今やっておくべき施策として自民党県議団全員と議会事務局の力を借りながらシンクタンクのようなものをつくれたらいいなと、そして理事者側と対峙していけるようなそんな組織ができたらいいなという思いはあります。 短期的にいえば住環境の整備、教育問題とか様々なものがありますのでそれぞれひとつづつ真剣に考えていきたいと思います。 今地方が疲弊しているわけでありますからそれに活力を得るには新たな経済活動の場をつくっていく必要があるだろうと。それは交流人口を増やすことによって新たな産業をつくれるのではないかと思っています。 もう一つは中山間の農地を守ることによって原風景を守ることをやって地方は生き残れると思っております。
小林伸陽氏 5期目当選
現職で共産党の小林さんは現在71歳。 11,187票を獲得して5期目の当選を果たしました。 小林さんは当選の知らせを聞き「激戦の選挙区だった。論戦を通じて有権者に理解を頂いた中で4年間大変重たい責任を感じている。」と話しました。 上伊那が抱える課題としては「地方の創生というのが選挙戦全体の争点になってきた。 今までの政治が地方の農業を衰退させ、商業や林業を壊滅的な状態にしてきている。 働く場所も大企業が海外に生産シフトを移す中で地方から撤退している事は今の政治がそういう方向に進み、今の政治がそのまま続くと大変な事になる。 地方で循環する産業をどうおこしていくか、農業の再生や林業の新たな分野での活性化を作らないと、雇用や人、お金、仕事が地域で循環できる産業にしていくのが大きな課題。 また医師不足の解消は上伊那にとっても大きな課題。」と答えていました。 議会改革については「チェック機能を果たす為に一括した議案審議で一つ一つの事業を評価し、チェックし削っていくかが大変難しい課題。これをどのような方法で必要・無駄なものを分けて議論できる方法をうみ出すのかが大きな課題。 また、選挙区の見直しも必要になってくる。無投票が多く、一人区で無投票になる可能性が大きい。特に一人区では一票の格差が増々拡大しいく状況の中で、選挙区問題は議会改革の大きな課題。」と話していました。 最後に今の気持ちについて「喜びより責任の重さの方が実感としてある。これから県民の皆さんの期待に応える仕事をしなければいけないと、決意を新たにした。」と話していました。