シベリア抑留で亡くなった人の冥福を祈る慰霊祭
第二次世界大戦後旧ソ連のシベリアに抑留され亡くなった人の冥福を祈る慰霊祭が18日、伊那市の春日公園で行われました。 慰霊祭には、抑留体験者や遺族など17人が集まり、故人の冥福を祈りました。 慰霊祭は、遺族などでつくる全国強制抑留者協会長野県支部が毎年開いているものです。 長田伊三男支部長は「極寒のシベリアで亡くなった多くの人のためにも、抑留の歴史は忘却してはならない。体験者として後世に伝えていきたい」と式辞を述べました。 シベリア抑留は、第二次世界大戦後、武装解除され投降した日本軍捕虜らが、旧ソ連軍によりシベリアやモンゴルに労働力として強制連行され、長期にわたる抑留生活を強いられたものです。 抑留された日本兵60万人のうち、県内ではおよそ2千人が命を落としたとされています。 出席者は慰霊碑に花を手向け、冥福を祈っていました。