地産地消の新たな流れを目指す伊那谷工房本格始動
地元ニーズに密着した地産地消の流れを築き、里山と地元消費者をつなごう竏窒ニ、上伊那の製材所や家具職人、販売店などが「伊那谷工房」を立ち上げた。地域と密着した販売所を通し、地域材商品を提供する製材所・職人と、地元消費者とを結び、拾い上げた消費者ニーズを商品に還元。消費者ニーズに即した地域材商品を企画することが、商品の付加価値となる。“地域”という小規模で無理のない流通ルートを用い、必要最低限の利益のみを目的とすることで、従来よりも安い商品を提供する。一方、消費者の消費行動が、里山の荒廃を防ぐことにもつながる。
駒ケ根市で地域材家具を製作販売をする「工房楽木」を中心に、伊那市の向山製材、福祉事業所「どうぞのいす」など4者が共同参加している。商品企画は工房楽木の牧野郁生さんが担当する。
「里山再生への願い」「良質な製品づくりへのこだわり」「職の創出」「健康・環境への配慮した商品へのニーズ」など、生産者から消費者までが持つさまざまな要望を一つにつなげることで、誰もが満足できる関係を実現することが最大の目的。
第1弾として企画した「里山の学習机」はすでに販売を開始。安全性、耐久性、健康面への配慮など、本当の意味で子どものことを考えた。アトピーが心配な子どもにも安心な植物原料100%の塗料を用い、大人になってからも使える頑丈な構造を取り入れた。天板には硬くて丈夫なドングリを使用。パーツごとの役割によって木材を使い分けている。「愛・地球博」にも出展した。
現在は「どうぞのいす」で展示販売している。18日には机の説明会もある。
問い合わせはどうぞのいす(TEL74・6697)へ。