有償福祉運送にかかる使用車両拡大特区に認定
伊那市はこのほど、国土交通省に対して申請していた「伊那市における福祉有償運送使用車両拡大特区」として認定された。
特区の内容は06年4月からNPOなどの非営利団体が心身障害者などへ提供する有償福祉運送に伴うもの。原則的に、4月以降の有償運送サービスには、福祉車両を利用することが規定されているが、今回の認定で、一部の団体が、セダン型車両を利用することが可能となった。
伊那市は、外出が困難な障害者・高齢者の増加に伴い、希望する時間に送迎できるボランティアの必要性を認めている。また、歩行は困難でも、福祉車両の機能を必要としない対象者もいるため「こうした対象者の運送にはセダン型車両が望まれる」として特区申請をしていた。
電車やバスでの外出が困難な障害者には、福祉タクシー券や高齢者バス・タクシー券の交付しているが、金額に上限があり、すべての外出需要が満たされているわけではない。
セダン型車両が利用できる条件については、福祉有償運送のため設置している協議会の検討に基づき今後決定する。