南ア林道 シナノコザクラ見ごろに
例年より10日ほど早く開花
伊那市長谷の南アルプス林道沿いでは、県の絶滅危惧種に指定されている高山植物「シナノコザクラ」が見ごろとなっています。 まだ雪が残る南アルプス林道沿い。 仏像構造線が観察できる唐沢露頭には、長野県版レットデータブックで絶滅危惧種に指定されているシナノコザクラが可憐な花を咲かせていました。 7日は、下山途中の登山客が、バスから降りて、写真に収めるなどしていました。 シナノコザクラは、アルカリ性の石灰岩地帯に生息する多年草です。 南アルプス林道沿いでは、3か所で目にすることができます。 林道バス管理室によりますと、例年は、連休明けに咲き始めるということですが、今年は例年より10日ほど早い4月29日に開花し、ここ10年で見ても最も早く見ごろを迎えているということです。 林道バスは現在、標高1680メートルの歌宿まで運行していて、歌宿からシナノコザクラの群生地・唐沢露頭までは、歩いて20分ほどとなっています。