【記者室】小学生を守る対策は
小学生を狙った殺人事件が広島と栃木で連続して起きたことから上伊那でも警察や教育関係者らによる緊急会議が持たれ、安全対策について協議するなどの動きが活発化している▼教職員やPTAらによる通学路パトロール、集団登下校や防犯ブザー携帯などの対策が取られているもののいずれも受身の域を出ず、万全というには程遠い。集団登下校は効果的だが、児童が1人になる場面を完全になくすことは現実的にほとんど不可能だろう▼ある警察関係者は言う。「尊い人命を守るためには人権擁護の一線を越えての捜査が必要な場合もある」と。異常者は犯行を繰り返す場合が多い。犯行の可能性のある人物を特定し、公表するなどの思い切った策を取れないものか。(白鳥記者)