イオンで県産シカ肉販売開始
箕輪店でも生肉など14品目取扱い
長野県内のイオン11店舗で、5日から県産のシカ肉の販売が始まりました。 箕輪町のイオン箕輪店です。 一階の精肉冷凍品コーナーの一角にはシカ肉の販売コーナーが設置され生肉などが売られています。 信州産シカのロース肉やモモ肉、ジャーキーや缶詰、ソーセージなど14品目です。 県と包括連携協定を締結しているイオンが、シカ肉の活用を進めようときょうから通年販売を開始しました。 シカ肉は、県内の市町村で駆除されたものを認証を受けた処理加工施設が供給します。 イオンでは、「信州ジビエのブランド化に向け、長野県を応援したい。信州産シカ肉の新しいおいしさを提案していきたい。」としています。 この取り組みは、県などが進めているもので、ニホンジカの有効活用に向けて一歩前進しました。 しかし、供給体制はどうでしょうか。 イオンが販売する14品目のうち、生肉は、南箕輪村の処理加工施設「信州ジビエかとう」など3社が供給します。 南箕輪村の信州ジビエかとうでは、市町村の鳥獣被害対策実施隊からシカを仕入れ、食肉用に加工しています。 一頭駆除すると7,500円が隊員に捕獲奨励金として支払われることや肉の良質な状態を保つよう指導する厳しいガイドラインがあるため、山で埋設処理する場合も多く、加工業者に届く肉は、そう多くないというこです。 ジビエかとうでは、「高品質のシカ肉を年間を通して供給できるか心配だ」と話し、駆除隊と加工業者間のルールづくりなど県に対し積極的な関与を求めています。