中病メディカルシミュレーションセンター 1,100人利用
今年度は2,000人を目指す
伊那市の伊那中央病院内に、若い医師などが訓練をするメディカルシミュレーションセンターが開所して間もなく1年となります。 昨年度は、延べ1,100人が利用するなど、スキルアップや人材育成に効果がでているということです。 13日は、開所1周年を前に、北澤公男センター長が利用実績などについて説明しました。 メディカルシミュレーションセンターは、去年6月27日に開所しました。 心肺蘇生法エリア、内視鏡手術超音波検査エリア、脳・心臓血管内手術エリア、診療・看護基本エリアに分かれ、およそ40の機器が設置されています。 この施設を使って、将来医師や看護師を目指す中高生を対象にした「ブラックジャックセミナー」を8月に、県内外の脳外科医を対象にしたカテーテル研修会を11月に開きました。 また、歯科医師でつくる上伊那歯科医師会は、麻酔治療中の体調変化を想定した訓練などで施設を利用しています。 この他にも、手術前の医師が確認のために利用したり、看護師の日頃のトレーニングにも活用されていて、昨年度は述べ1,100人が利用したということです。 13日は、富山県の医師でシミュレーション医学に詳しい奥寺敬さんによる講演が行われました。 奥寺さんは、訓練で学んだことを実際の現場で生かすことの重要性について話をしました。 伊那中央病院では、今年度は述べ2,000人の利用を目標としていて、院内の研修以外にも地域の医療従事者に活用してもらいたいとしています。