石室築100年の西駒山荘 荷揚げ
去年改築工事が完了し、今年で築100年を迎える中央アルプスの将棋頭山頂上直下にある西駒山荘への荷揚げが、23日に行われました。 荷揚げは、来月9日の営業開始に向けて、食料や燃料などを吊り上げたヘリコプターが鳩吹公園を出発し、数回に分けて山荘に運びました。 西駒山荘は、1913年大正2年に中箕輪尋常高等小学校の登山隊が集団で遭難し11人が死亡した事故を受けて、2年後の1915年大正4年に地元の住民らにより石室が建てられました。 石室は現在もほぼ当時のまま残されています。 建物の老朽化に伴い2年間かけて改築工事が行われ、去年8月に工事が完了しました。 運営する伊那市観光㈱によりますと、去年山荘を利用した人は74日間で537人だったということです。 今年で3回目を迎える、レンガを背負って山道を駆け抜ける「西駒んボッカ」は9月6日に予定されています。 この他に、今年は築100年を記念して8月25日と26日に1泊2日で、中箕輪尋常高等小学校の登山隊が辿ったルートを歩く「聖職の碑」完全トレースが予定されています。