ザザ虫、台湾へ
伊那谷の名物珍味、はちのこ・ザザ虫・いなごが台湾に新設される昆虫博物館に陳列される。
信州大学農学部に留学経験のある台湾の国立嘉義大学生物資源系の張光勳副教授がこのほど、伊那市のグリーンファームを訪れ、新たに設置される昆虫博物館の「世界の昆虫食」のコーナーに陳列するために、調理したはちのこ・ザザ虫・いなごなどを購入して帰国した。
張副教授は同大のほか鳥樹林嘉大昆蟲生態教育館のスタッフも務めているが、展示内容の豊富さに驚いた関係者らが、「世界最大規模の昆虫博物館」を大学に併設することを提案。その一角で、世界中で人間がどんな昆虫を食べているかを扱うという。
張副教授は1983縲・5年に信大農学部に留学し、森本尚武前信大学長の下で昆虫学を学んだ。その間に、伊那の昆虫食に親しみ、度々グリーンファームを訪れて購入したという。
同教授は本紙の取材に「昆虫食といえばやはり伊那谷。はちのこ・ザザ虫は世界に紹介するべきものです」と答えた。