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伊那市指定文化財に5件

「羽広の獅子舞」、狐島のケヤキ7本など

伊那市指定文化財に5件

 伊那市教育委員会はこのほど、同市西箕輪の小正月の伝統行事「羽広の獅子舞」や狐島の神明社荒神社合殿のケヤキなど5件を市指定文化財に決めた。内訳は天然記念物3、有形民俗文化財1、無形民俗文化財1件。
 2年振りの指定で計55件となった。狐島のケヤキは7本を一括指定。そのうち6本は樹齢200縲・50年で、天竜川のはんらん地域にありながら残る巨樹だ。伊那では珍しいマツハダ(富県南福地)、樹齢400縲・00年のサワラ(富県上新山)も、それぞれ天然記念物に指定した。
 西箕輪仲仙寺の絵馬は、木曽の馬地主・千村勘兵衛が奉納した「千匹馬図」(1862年)など馬絵の7点、算額2点、武者絵、相撲など合計13点を有形民俗文化財に指定。400年の伝統があり、区を挙げて保存に取り組む羽広の獅子舞を無形民俗文化財に指定した。

羽広は文化財の宝庫 保護に尽力

 羽広獅子舞と羽広絵馬の文化財指定を受け、仲仙寺、仲仙寺総代会、羽広区、羽広獅子舞保存会は11日、仲仙寺の「木造金剛力士像」が9月に県宝に指定されたことも合わせ、多くの文化財が羽広区内にあることを喜び、文化財を見学し、羽広荘で祝賀会を開いた。
 「木造金剛力士立像」(阿形像・吽形像)2躯は9月26日、県宝に指定。制作は室町時代後期。像高260メートル、ヒノキの寄木造り、玉眼、朱彩色。
 祝賀会は70人が参加。仲仙寺総代会の山口文治会長は、「地区として誇りに思う。指定を契機に今後、文化財の保護、育成に努めたい」とあいさつした。
 羽広獅子舞保存会による、5つの舞で構成する「阿吽の舞」、3、4年に1度しか舞うことのない「鍾きの舞」の披露もあった。

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