福島の農家佐藤さん 2年目の桃の出荷
去年よりも二回り大きい
東日本大震災で、福島県から伊那市に自主避難した農家の佐藤浩信さんは、避難直後に植えた桃の出荷作業を始めました。 出荷2年目の今年は、去年に比べ玉が二まわりほど大きくなっているということです。 西箕輪の佐藤さんの畑では、早朝から作業が行われていました。 50アールの畑には、5年前に植えた3種類の桃の木118本があります。 このうち、福島から持ってきた「あかつき」という品種が収穫時期を迎え、三男の孝樹さんと今シーズン初めての収穫を行いました。 佐藤さんは、福島第一原発事故後の風評被害を見越して、震災直後に伊那市に自主避難し、桃の苗木を植えました。 独自の技術と経験を活かして栽培された桃は、震災前は1玉千円で出荷しギフト用として販売されていました。 初出荷となった去年は玉が小ぶりで、納得したものはできませんでした。 今年は、去年よりも二回りほど大きく、7~8個で5,000円ぐらいで出荷できるのではないかと話します。 それでも、木によってばらつきがあり、全て納得のいくものができるにはあと2年はかかるのではないかとみています。 8日は、120キロを収穫し、うち5分の1はギフト用に、残りは地元の直売所に出荷するということです。 作業は9月上旬まで続きます。