満蒙開拓団の手記 朗読会
戦時中に上伊那北部から満州に渡った開拓団の人たちの手記の朗読会が12日、箕輪町郷土博物館で開かれました。 町内で活動する朗読ボランティアサークルせせらぎ会の会員が、上伊那北部から満州に渡った富貴原郷開拓団の手記を朗読しました。 富貴原郷開拓団は、昭和16年から20年までにおよそ300人が満州に渡り、85人が亡くなったとされています。 この朗読会は、箕輪町郷土博物館が、開館40周年記念に発行した「満州開拓富貴原郷開拓団の記憶」に掲載されている手記の朗読を通して、戦争と平和について考える機会にしようと開いたものです。 終戦後に母親と妹を連れて匪賊から逃げた体験をつづった白鳥富美子さんの手記です。 箕輪町郷土博物館では、「集めてきた資料をどう活用し、次の世代に伝えていくか考えていきたい」と話していました。