伊那市総合防災訓練 地域、小学校、保育園が連携
狐島区と境区が園児を避難誘導
大規模な地震災害を想定した伊那市総合防災訓練が、6日に伊那東小学校を主会場に行われました。 今年は、地域、小学校、保育園が合同で訓練を行い災害時の初動対応を確認しました。 訓練の主会場となっている伊那東小学校隣りの竜東保育園です。 午前9時、南海トラフ地震が発生したとの想定で放送が流れると、園児は机の下にもぐり身の安全を確保しました。 この後、園舎の外へと避難します。 地震発生から5分後、園児の避難誘導を指示された地域住民が、竜東保育園へ駆けつけます。 竜東保育園と伊那東小学校、地元の狐島区と境区の4者は連携して防災力を高める「保小地域連携支援協定」を去年12月、市内で初めて締結しました。 この日は、伊那市総合防災訓練に合わせて、園児、児童の避難訓練が協定に基づき実施されました。 15分ほどで全校児童585人と竜東保育園の園児65人全員が、伊那東小学校グラウンドに避難しました。 狐島区の有馬久雄区長は「皆さんを守るための協定を結んでいるので、万が一の時にしっかり避難できるような体制を整えていきたい」と話していました。 今年の伊那市総合防災訓練は、竜東地区の7つの区を対象に実施され、小学校、保育園も含め千人規模の訓練となりました。 会場には、炊き出しのできる自衛隊の車両や人命救助のための資機材などが展示され、子ども達や地域住民が防災に関する知識を深めていました。