発達した低気圧の影響 伊那地域で倒木による停電も
伊那市で倒木14件
発達した低気圧の影響で、1日の夜から2日の朝にかけて伊那地域でも荒れた天気となりました。 この影響で倒木による停電などが発生しました。 長野地方気象台によりますと、伊那地域では多い時で1時間に17.5ミリの降水量を観測するなど、1日の降り始めから2日午前7時までに68.5ミリの雨が降りました。 午前4時20分伊那市に土砂災害警戒情報が発令されました。 伊那市長谷杉島の市道三峰川線では、早朝土砂崩れが見つかり、車が通行できない状態となっていました。 伊那市によると、この場所は土砂崩れが起きやすい地質だということです。 土砂は伊那市などが作業に当たり、午前7時30分頃に取り除かれました。 土砂災害警戒情報は、午前6時20分に解除されました。
1日午後11時50分頃、伊那市長谷の800戸で停電が発生しました。 順次復旧作業が行われ、午前10時30分に、仮復旧も含めすべての民家で送電が回復しました。 停電発生後浦地区では、発電機を使っての送電となりました。 中部電力伊那営業所によりますと、原因は倒木により数か所で電線が切れたためだということです。
西春近の竹内悌二さん宅では、3階建ての住宅の1階部分が水に浸かりました。 午前6時ごろ、住宅の近くを流れる水路があふれ1階の駐車場と物置の床がおよそ15センチ水に浸かっているのを竹内さんが見つけ、伊那市危機管理課に通報しました。 消防団などが駆け付け、2時間ほどかけて住宅と敷地内に溜まった水を、ポンプを使って外に出していました。 県道与地辰野線の西箕輪中条公民館から上戸バス停までが、倒木の危険があるとして午前3時から通行止めとなりました。 工事業者が倒れかかった木を伐採し、通行止めからおよそ7時間後の午前10時に解除となりました。 市内では午後4時までに14件の倒木があったということです。 箕輪町と南箕輪村に大きな被害の報告はないということです。
上伊那地域では、午前2時26分に最大瞬間風速19.1メートルを記録しました。 箕輪町の梨とりんごを栽培している唐沢さつきさんの農園では、収穫が間近に迫っていた南水が落果し、傷がついていました。 JA上伊那によりますと、午後4時現在、大きな被害の報告は入っていないということです。