暴力や犯罪のない平和な社会を実現へ 伊那市民大会
市中パレード
暴力や犯罪、交通事故のない平和な社会の実現に向けた「暴力追放・地域安全 伊那市民大会」が、10日、伊那市のいなっせで開かれました。 大会では、市中パレードが行われ、消防団や交通安全協会の会員など参加者およそ350人が暴力の追放や安全運転などを呼び掛けました。 大会は、平成2年に市内で発生した暴力団による発砲事件を契機に、地域の安全について考える機会にしようと始まりました。 日本最大規模の指定暴力団山口組の組織内の対立が表面化していて、飯田市では10月6日暴力団員による発砲事件が発生しています。 また長野県暴力追放県民センターによりますと、「みかじめ料を請求されている」「事業所に暴力団員が来て資金提供を迫られた」など、県内の飲食店などからの相談がこのところ急増しているということです。 式展で白鳥孝伊那市長は、「暴力団をはじめとする反社会的組織を排除するには、団結して資金源を断つことが重要」と話し、伊那警察署の内川政澄署長は、「暴力団を恐れない、金を出さない、利用しない」の3ない運動を呼び掛けていました。 大会では他に、プロの落語家川柳つくしさんによる防犯落語が行われ、1人暮らしのお年寄りが結婚詐欺にあいお金をだまし取られるという内容の噺をしました。 この他に、暴力追放や犯罪防止に努めるとする大会宣言が採択され、参加者が「がんばろう」を三唱して意識を高めていました。