西春近貝付沢に獣害防止ネット設置
結果を参考に今後は隣接地域へ広げる
中央アルプスの麓伊那西部山麓地域で増加するニホンジカなどの野生鳥獣対策として、西春近の住民らは、17日、諏訪形区の貝付沢に獣害防止ネットを設置しました。 今後は、その成果を検証し、他地域へ広げていく考えです。 17日は、西春近自治協議会や諏訪形区を災害から守る委員会、市の職員などおよそ50人が4つの班に分かれて作業にあたりました。 伊那市では、伊那西部山麓地域での野生鳥獣による食害などの影響を食い止めようと、今年諏訪形区を生息調査や捕獲を推進するモデル事業の実施箇所に選定しています。 諏訪形区では、平成18年の豪雨災害を機に、根がはりやすくて倒れにくい広葉樹の植栽を行ってきました。 しかし、諏訪形区を始めとする西部山麓地域では人が住んでいるところにもニホンジカが出没するなど、天竜川西側へ生息域が拡大している他、現地ではイノシシによる土の掘り起こしなど植栽への影響も確認されていて、対策が必要となっています。 今回は、貝付沢を囲むような形でおよそ1キロメートルにわたり獣害防止ネットを設置しました。 今後は、猟友会と協力して獣の通り道に罠を設置します。 市では、諏訪形区での結果を参考に、今後隣接地域へ広げていくとしています。