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町1区で認知症理解の学習会

町1区で認知症理解の学習会

 宮田村町1区で13日、認知症の理解を深めようと学習会が開かれた。区内で宅幼老所「わが家」を運営する大石ひとみさん、村高齢者福祉係の高山可代子さんが、認知症高齢者との接し方について説明。笑い声が絶えないわが家の日常生活をビデオで紹介し、「否定するのではなく受けとめる。聞き役になってあげて」と呼びかけた。
 区と保健補導員、民生員が共催。「正しい知識を学びたい」と初めて開き、約30人が参加した。
 利用者の半数以上が認知症の「わが家」。「昼寝の時には、添い寝しようと若いスタッフのとりあいになる」と大石さんがビデオで紹介すると、「やっぱり若い人がいいんだねぇ」と参加者からは笑い声も漏れた。
 「認知症の人たちは、不安と葛藤と戦っている。私たちは気持ちで寄り添い、孤独にさせないようにと心がけている」と大石さん。
 一人ひとりの記憶にあわせて、時には娘になったり、孫になったりもすると説明し、「私たちの仕事は女優かな」とも続けた。
 また、介護者がひとりで問題を抱え込むのではなく、息抜きをすることが大切と指摘。宅老所やデイサービス、村の相談窓口などの積極的な活用を呼びかけた。
 高山さんも「早く認知症に周囲が気付き、あたたかい声かけとまなざしが大切」と訴えた。
 主催した区保健補導員の宮木まさ子さんは「これが突破口になって、さらに理解を進めたい」と話していた。

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