宮田村営農組合1月26日に発足
宮田村営農組合の設立準備会が15日夜にあり、新年1月26日に設立総会を開いて発足することを決めた。大規模農家や営農組織に補助を限定する国の新たな農業政策に対応するため、旧来の・ス宮田方式・スと呼ばれる集団営農を再編。各農家への浸透が進まず先延ばしになっていたが、当初の予定より半年以上遅れて誕生する。
営農組合は、農地利用委員会と集団耕作組合を一元化。担い手を確保し、農業の維持を図る。
「一村一農場」を掲げ、農地の所有と利用を分離する宮田方式。自作農が当たり前の時代に画期的な集落営農として全国的にも注目を浴びたが、今回の組織再編で2007年から始まる国の新施策に対応する。
当初は今春にも発足する予定だったが、再編しなければならない理由が各農家に浸透せず、懇談会を繰り返し実施する事態になっていた。
村内農家の9割以上は兼業。関係者は「農業の収入なんて多くの農家がほんのわずか。だから余計に、再編の理由が浸透しなかった。しかし、国の補助をもらわなければ、赤字になって続けることすらできない」と話す。