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少年の塔の前で義勇軍の慰霊祭

元満蒙開拓義勇軍の北原和夫さんも参列

少年の塔の前で義勇軍の慰霊祭
少年の塔の前で義勇軍の慰霊祭

太平洋戦争中、上伊那から満蒙開拓青少年義勇軍として満州に渡り、帰らぬ人となった青少年の慰霊祭が26日、伊那市の伊那公園内にある少年の塔の前で行われました。 慰霊祭は上伊那教育会が行っているものでおよそ30人が出席しました。 少年の塔は鍬を持ち遠い大陸から望郷の念にふける少年の像で上伊那教育会や満蒙開拓青少年義勇軍遺族会などが昭和36年に建立したものです。 義勇軍は戦時中、満州開拓のため国策として募られ教育会が中心となり奨励し上伊那からはおよそ800人が海を渡りました。 敗戦後ソ連の捕虜となり強制労働などで上伊那出身者は91人が命を落としたということです。 元上伊那教育会専任幹事で義勇軍として満州へ渡った北原和夫さん。86歳。 敗戦後は毎日重労働を強いられ食料も乏しいなか飢えと寒さ熱病などで犠牲者が続出する様子を見てきたといいます。 北原さんは「当時20歳前後の青少年が祖国の土を踏むことなく亡くなりさぞかし無念であったろうと思います。心から冥福を祈ってやみません。」と話していました。

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