中尾歌舞伎 定期公演に向け練習に熱
伊那市長谷に伝わる農村歌舞伎、中尾歌舞伎の秋の定期公演が11月1日に行われます。 本番を前に、中尾歌舞伎保存会では練習に熱が入っています。 27日は、中尾歌舞伎保存会のメンバーが中尾座に集まり、衣装を身に着けての練習を行いました。 今回の演目は「奥州安達原三段目袖萩祭文の段」です。 前半は、家族の人情ものです。 前半の主人公は浪人と駆け落ちをして家を勘当され、盲目となった袖萩です。 天皇の弟環宮が誘拐されたことの責任を負い、養育者である袖萩の父、平傔丈は切腹することとなりました。 袖萩は父の最期に一目会いたいと、家に駆けつけ、祭文を歌って許しを請います。 袖萩を演じるのは、伊那市手良の登内絢也さんで、今回が初舞台となります。 後半は武士の荒物で、袖萩の夫阿部貞任や源義家が登場し、戦場での再会を約束をして分かれます。 前半は、家族の情愛、後半は武士の立ち回りが見どころだということです。 中尾歌舞伎定期公演は11月1日に伊那市長谷の中尾座で行われます。