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重機から油漏れ

いたずらと故障の両面から捜査

重機から油漏れ

 16日午前9時15分ころ、パトロール中の伊那署員が長谷村非持の国道152号線の路肩にあった工事用重機から軽油が流れているのを発見。工事業者は原因を燃料タンクの水抜きコックが人為的に開かれたと考え、「なぜこんなことを」と頭を悩ませている。
 軽油は数リットル程度の流出で、高遠消防署などが吸着マットで処理し、周囲の川やダムへの汚染を防止。近くの美和ダム工事関係の警備員の話によると「周辺は油の臭いがして、じわじわと漏れている感じだった」という。
 重機は17日から国道の舗装工事を開始するため、14日午後から置いてあった。関係者によると、油の流出は15日にもあり、国道利用者の通報で現場に向かうと、直径1メートルほどの染みを地面に確認。重機を動かすなどしたが、その後の漏れは見つからず、14日に搬送した業者に聞いてもコックの故障など重機に異常はなかったという。
 重機はスファルトを敷き均す「アスファルトフィニッシャー」と呼ばれ、全長約8メートル、車体重量約16トンのドイツ製。燃料タンクには最大230リットルが入り、14日は半分ほどの軽油が詰まれていたという。
 工事責任者は「周りに恨みを買う覚えはないし、今までこんなことになったのは初めて。油が高騰しているので盗もうとしたのか?」と犯行の真相がわからず困惑している。
 17日から工事は予定通り開始。工期中は夜間の見回りなどの対策を実施していくという。
 伊那署は、いたずらと重機の故障の両面などから原因を捜査している。

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