伊那小学校5年勇組 美和ダム「桜守」本格治療を開始
「美和湖探検隊」5年智組は美化活動
長谷村の美和ダムで総合学習に取り組む伊那市の伊那小学校5年勇、智の両組は15日、同ダムでそれぞれの活動を展開。勇組33人は、天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所「みわっこ」周辺にある桜の木の本格治療に取りかかった。
勇組は6月下旬、同事務所から美和ダムの桜守に任命。児童一人ひとりが1本づつの桜の木の管理を任され、夏場などは健康観察を続け治療計画を立ててきた。
冬場は木が休眠し治療の負担が少なくなるため、この日が本格治療の初日となった。児童らは、「テング巣病」「コウヤク病」などの菌にやられた部分をのこぎりなどを使って除去した。
児童らは「春には満開の桜が見れればうれしい」「枝きりも優しく接しながらやっている」「雪が降ったときも心配になった」などと自分たちの木に愛情を込めながら治療していた。
勇組は来年3月まで、月1回のペースでみわっこを訪れ、同様の治療を継続。4月は花見を計画している。
同じく6月下旬に天竜川ダム統合管理事務所から「美和湖探検隊」に任命された智組33人は、手作りカヌーを使ったダムの水質調査のほか、アレチウチ駆除などを展開してきた。この日は、環境美化活動の一環として、中央構造線公園周辺のごみ拾いをした。
ビンや瀬戸物の破片、ペットボトル、空き缶、流木など、一般家庭のごみ袋計5袋分を収集。集まったごみは報告を兼ねて、村役場に提出した。
児童たちは「燃えるごみが多いと思っていたが、ガラスビンなどが落ちていたのが不思議。投げ捨てをせず、ごみは自分で持ち返ってほしい。きれいな湖にしたい」と感想を述べていた。