直江津遭難を語り継ぐ 座談会
1942年昭和17年に当時の中箕輪国民学校の児童が犠牲になった直江津遭難。 遭難の記憶を語り継ごうと箕輪町郷土博物館で8日、座談会が開かれました。 座談会は、現在開催中の直江津遭難の特別展に合わせて開かれたものです。 直江津遭難は修学旅行で新潟県直江津を訪れていた児童5人が高波にさらわれ命を落としたものです。 毎年事故があった9月13日に、中部小学校に建立されている碑の前で当時の同級生や児童が慰霊をしています。 8日は、同級生9人が当時の体験などを語りました。 「防波堤まで駈足をしないでゆっくり歩いていれば事故はなかった」「宿に帰っても波の音が聞こえ、とても悲しい想いで一夜を過ごした」などと当時を振り返りました。 直江津遭難から今年で73年、同級生たちは「生きている限りは慰霊を続けていきたい」「事故があって仲間との絆がより深まった」などと話していました。 当時の新聞や日記などを並べた特別展は、今月15日まで開かれています。