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飯沼棚田産米で酒作り、仕込み

オリジナルおたまじゃくしシリーズ

飯沼棚田産米で酒作り、仕込み

 清酒「今錦」ブランドで知られる中川村大草の米沢酒造(米沢博文社長)で17日、飯沼棚田産の酒米「美山錦」を使ったオリジナル新酒「おたまじゃくし」の仕込み作業があった。来年1月中旬には、おり酒、生原酒、5月には純米酒が新発売(限定)される。
 作業には杜氏の今井守さん(62)をはじめ、米生産者の飯沼地区農業活性化研究会(入田護会長)の会員らが参加。この日は仕込みの最終工程「留添」作業。蒸し、冷やした米が仕込みタンクに搬入されると、蔵人らは「よいしょ、よいしょ、辛くなーれ」と歌いながら、長い柄がついた「かい」でかく拌した。
 棚田をイメージしたネーミングの新酒「おたまじゃくし」は、1800キロの玄米の米粒を59%までに削り、11月末に米と糀(こうじ)を合わせた「酒母」をつくり、14日に最初の仕込み「添」、1日休んで、「仲添」、「留添」の3回仕込み、低温発酵させる。発酵が進み、来月10縲・5日ころに、木綿袋に詰めて舟でしぼり、おり酒、生原酒が完成。さらに熟成させて、5月に特別純米酒「おたまじゃくし」がデビューする。 酒づくり30年余、杜氏歴8年の今井杜氏は「今年は厳寒で、酒づくりには最高、きりっとした辛口のうまい酒ができる」と期待。
 米沢社長は「地域の活性化を目指し、今年初めて棚田米を使った。ほかの産地の酒米と比べても遜色がない」と話していた。
 新発売の「おたまじゃくし」は一升瓶換算で原酒で1300本生産。おり酒と生原酒は各200本限定。値段はおり酒720ミリリットル1743円、生原酒720ミリ1712円、1・8リットル3413円、特別純米酒720ミリリットル1386円、1・8リットル2730円(税込)。販売は中川村・飯島町の20酒店で地域限定。予約受付中。

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