伊那谷の冬の風物詩ザザムシ漁 解禁
伊那市の天竜川では、伊那谷の冬の風物詩ザザムシ漁が1日解禁となり、早速漁をする人の姿が見られました。 伊那市福島の天竜川左岸でザザムシ漁をしているのは伊那市中央の中村昭彦さん71歳です。 40年近くザザムシ漁を行っていて、その昔、親戚の漁を手伝ったことがきっかけで始めたということです。 解禁初日の1日は、午前中からザザムシがいる浅瀬で漁をしていました。 くわで水ゴケのついた石を掘り返し足を使って石の裏側についているザザムシを四手網に流し入れます。 5分ほどするとザザムシと呼ばれるトビケラやヘビトンボの幼虫が捕れていました。 ザザムシは冬場の貴重なタンパク源として食べられてきた伝統食で、醤油と砂糖、みりんで煮込み佃煮にして食べます。 これから水温が下がってくると脂がのってさらに美味しくなるということです。 中村さんは、捕ったザザムシを佃煮にして家族や友人などと味わうということです。 漁には足踏み許可証が必要となります。 天竜川漁業協同組合によりますと解禁日の1日までに許可証を取得したのは7人だということです。 ザザムシ漁は、来年2月末まで上伊那の天竜川で行われます。