地元農産物活用で地域振興考える
伊那谷アグリイノベーション推進機構シンポジウム
伊那谷の農産物を活用した地域振興について考える伊那谷アグリイノベーション推進機構シンポジウムが11日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。 伊那谷アグリイノベーション推進機構は産学官連携により農林畜産業や食品産業を活性化させようと平成23年に設立されました。 今回のシンポジウムは「伊那谷の農産物をみなおそう」をテーマに信州大学教授や地元農家など5人が講演しました。 このうち信大の藤田智之教授は高圧加工技術で処理した玄米のポリフェノールの量の変化について話をしました。 藤田教授は玄米に水を加え温度が55度の状態で水深1万メートルに相当する圧力をかけることで病気の予防や改善に効果があるとされているポリフェノールの量が2.7倍ほどに増えたとする実験結果を紹介しました。 これにより高圧加工した米やそれを使った加工品の商品化が期待できるとしています。 シンポジウムでは高圧加工した米を使った甘酒の試飲も行われました。 伊那谷アグリイノベーション推進機構では地域産業と信大農学部との連携や情報共有により新たな商品の開発やブランド化をすすめていきたいとしています。