富県貝沼西原常会 正月飾りを使ったほんだれ様
ほんだれ様は17日まで飾られ各戸に配られる
9日は、各地で小正月の行事が行われました。 伊那市富県貝沼の西原常会では、一風変わったほんだれ様が行われています。 朝8時。 県道沢渡高遠線沿いの道祖神の前には、常会の子ども達が集めた正月飾りが積みあげられていました。 箕輪町のほんだれ様は、木の枝に稲穂や粟、繭の飾りをつけますが、西原常会ではダルマや門松などを使います。 常会内の38戸が5つの班を作り、毎年持ち回りで正月飾りを道祖神に飾り付けています。 さらに当番屋といわれる責任者は、およそ40年に1度のペースでまってきます。 今年務めるのは中村淳さんです。 過去の写真を見ながら設置していきます。 道祖神の隣りに住み地域の歴史に詳しい小牧崇さんも、いつから始まった風習なのか分からないといいます。 一方、常会の女性と子どもたちは、竹の棒に折り紙の飾りをつけて稲穂に似せたほんだれ様を作ります。 西原常会では、花飾りを家の屋根に投げ、家内安全や五穀豊穣を願うということです。 ここでも当番屋を中心に作業を進めていました。 今回担当した班の中で最年長の中原今朝紀さんがほんだれ様を取り付け完成です。 ほんだれ様は17日日曜日まで飾られ、正月飾りはどんど焼きで燃やす他、花飾りは各家庭に配られるということです。