無病息災願いワラ午づくり
伊那市東春近のワラ細工名人田中豊文さんは、2月6日の初午に向けワラ午づくりに励んでいます。 自宅の敷地内に建てられた田中さんの作業小屋では所狭しとワラで作られた午が並んでいます。 初午は2月最初の午の日で稲荷まつりで豊作や商売繁盛を願います。 田中さんは、しめ飾りや宝船などの縁起物づくりの作業が終わった去年12月からワラ午づくりを始めています。 今年は120体60組の夫婦のワラ午をつくることにしていて現在、50組が完成しています。 田中さんは過去に病気を患い、自分と同じように病で苦しんでいる人に贈り励まそうとワラ午を製作しています。 凛々しく立っているのが雄、草を食べているのが雌です。 特にたて髪の部分を表現するのが難しいということで、ワラの節のない穂先を使って編んでいきます。 田中さんによるとワラ馬を作っている人は県内でも数少なく、上伊那では田中さん一人だけだということです。 作業は今週いっぱい行われ完成した作品は、近所の人や病と闘っている人たちに贈ることにしています。