羽広の獅子舞 17日の奉納に向け稽古
伊那市の無形民俗文化財に指定されている西箕輪の「羽広の獅子舞」。 今年も17日の仲仙寺での奉納や家々を回る戸毎舞いにむけ練習が始まっています。 西箕輪羽広の第三公民館。羽広では地区の北と南で雌雄別々の舞いが受け継がれていて、練習も別々に行われています。 こちらは雌獅子を受け継ぐ北側です。公民館の中では、太鼓や笛の音に合わせ、舞いの練習が行われていました。 練習をしているのは、地区の30代から40代を中心とする男性達です。 羽広の獅子舞は、仲仙寺の再建を祝い、今からおよそ400年前に舞われたのが起源とされています。 今年から保存会に入った重盛千冬さん29歳は、初めて戸毎舞でデビューします。舞いが終わると、早速先輩方が、手や足の運びなどを教えていました。
地区の第六公民館では、雄獅子の練習が行われています。 羽広の獅子舞は小正月に、雄と雌2頭の獅子による舞い合わせを仲仙寺に奉納するのが習わしで、この晴れ舞台で獅子頭をつとめるのは一生に一度とされています。 今年、雄獅子の獅子頭を務めるのは桐山竜之介さん39歳です。 桐山さんは東京生まれで、10年前に結婚を期に、羽広に移住してきました。 7年目にしての大役、先輩が舞う姿を見ては、一つ一つの動作を確認していました。 羽広の獅子舞は、17日午前7時から仲仙寺で舞い合わせを奉納し、その後は雄と雌が別れ夕方まで集落の家々を回ります。