福島・佐藤さん あんぽ柿の出荷
通販で販売も
福島第一原発事故を受け、福島から伊那に移住した果樹農家佐藤さん一家では、福島の技法で製造した干し柿「あんぽ柿」を、出荷しています。 14日は、移住した佐藤浩信さんの3男であんぽ柿を任されている孝樹さんが、出荷作業を行っていました。 父親の佐藤浩信さんは、高級ギフトを扱う果樹農家として福島で注目を集めてきました。 しかし、福島第一原発事故により対応を余儀なくされ、浩信さんと孝樹さんが伊那に、他の家族は福島に残り、離れて生活しています。 冬場の収入に充てるため、また、福島独自の加工技術を残していこうと、今シーズンから本格的に西箕輪の工場であんぽ柿の製造を始めました。 しかし、年末の雨と暖冬で柿の調整が難しく、3割ほどをだめにしてしまったということです。 14日は、JA上伊那に出荷する柿のパック詰めを行っていました。 ひとつ一つ丁寧に、汚れを落として、袋詰めしていきます。 新たな動きもあります。佐藤さんの商品を知る仙台の業者から、あんぽ柿を作ったら購入したいとの声があり、早速、通販での販売ルートが確保されました。 佐藤浩信のあんぽ柿。福島で出荷していた時のパッケージです。5年ぶりに使うことができました。 こちらは、個別に袋詰めしてあり、1箱3500円ほどで販売するということです。