南箕輪村西部保育園の園児がお年寄りと小正月の伝統行事を体験
南箕輪村の西部保育園の園児は、地域のお年寄りと一緒に15日、小正月の伝統行事を楽しみました。 この日は、西部保育園の園児およそ100人が、大泉の有志でつくる「大泉老人クラブ」のメンバーと一緒に、小正月の伝統行事を楽しみました。 五穀豊穣や無病息災を祈るほんだれ様の飾りつけをしました。 サワラの木に吊るすのはナラの木で、皮をむいたものを稲に、皮をむかないものを粟に見立てています。 外では「ほっぽんや」を行いました。 ほっぽんやは、皮を剥いだ木の枝に模様をつけて、カチカチと音を鳴らしながら練り歩く鳥追いの行事です。 稲穂や農作物を食い荒らす鳥に頭を悩ませていた百姓達が始めたのが始まりとされています。 大泉老人クラブによりますと、現在上伊那でほっぽんやを行っているのは、大泉区と辰野町の小横川(こよっかわ)地区だけだということです。 園児は老人クラブのメンバーの声に合わせて棒を鳴らしていました。 この日はこの他に繭玉も作り、飾ったり食べたりしました。 大泉老人クラブのメンバーは「昔から続いている地域の伝統行事を、大人になっても忘れずに伝えていってもらいたい」と話していました。